レポート&インタビュー Report-interview

共創’s kitchen――教室でお料理対決!?

共創デザイン学科の各教室には、必ず“ある設備”が存在します。それはそう、キッチンです!  水道、冷蔵庫、電気ケトル、IHコンロ、電子レンジが揃っています。先生がたも「有効活用したい」とおっしゃっているのですが、昼休みにお弁当を温めたり、カップ麺にお湯を注いだりするのに使われるくらいで、イマイチ活躍できておらず……。「せっかくだからキッチンを最大限活用して、なにか楽しいことをしたい」。そんな想いから、学生によるお料理対決の企画が動き出しました。

今回、参加者につくってもらうのは「共創オムライス」。なぜオムライスかというと、たくさんの具材(=個性)が共創カラー(ロゴやキービジュアルなどに使われているたんぽぽ色)の卵で包まれているということで、最も共創らしい料理だと考えたからです。

調理時間は20分、3人1組で3チームによる対決です。基本の材料に加えて、チームごとにくじ引きで決まった3つの食材を使う必要があります。参加者を募ったところ、「われこそは」と手を挙げた9人の挑戦者たち。はたして彼女たちは、審査員である共創デザイン学科の学科長 松本博子先生率いる教師陣の舌を唸らせることができるのか。お料理対決、いざ開幕!

全チームが自由に使える食材。

1チーム目:カワウソおむらいちゅ

トップバッターはチーム「カワウソおむらいちゅ」です。キュートな三つ編み、金髪ボブ、キラキラネイルのオシャレな3名で構成されたこのチーム。意気込みは、声を合わせて元気よく「がんばります!」とのこと。くじ引き食材はパプリカ焼肉のたれ、ベーコンの3種類。焼肉のたれがなかなかに曲者です。

いよいよ調理スタート! さっそく作業を分担して、卵にマヨネーズを混ぜたり、鮮やかな包丁さばきで調理を進めていきます。

IHコンロをつけ、ご飯と一緒にベーコンとパプリカを炒めていきます。そこにケチャップを入れる前に、何やら炒めたご飯を半分に分けている様子。

なんと、半分にケチャップ、もう半分には焼肉のたれを混ぜて炒め、2種類のライスができあがり。くじで引いた「焼肉のたれ」がここで使われるとは、独創的なライスに個性を感じます。

四角いフライパンに苦戦しながらも卵を焼き、ライスに被せていきます。ケチャップを使って大胆に「たまごやき」と書いて、時間ぴったりに完成。

料理名『ケチャップちゃんと焼肉くんの同棲生活♡ 〜in卵焼きハウス〜』

卵焼きの屋根の下で、2種類のご飯がシェアハウスしているように見えることからついた料理名。工夫した点は、ケチャップライスと焼肉のたれライスをハーフ&ハーフにして、共創感を演出したところです。狭いキッチンでお互いに譲り合い、コラボレーションしながら制作した、これぞ「共創感」溢れるオムライスでした。

2チーム目:吠えろタイガー

つづいては、チーム「吠えろタイガー」の挑戦。熱気とかわいさ溢れる3名ですが、「勝利の道しか見えてないので進むのみ」と強気の意気込み。くじ引き食材はコーン、カレー粉、ポテトチップス(コンソメ)」と、相性の良さそうな3種類です。

まずはコーンの水切りをし、玉ねぎをみじん切りに。そのかたわらでは、ポテチをひたすら砕いています。

みじん切り(やや荒め)。

「炒めたら小さくなる」という謎のフォローをしつつ、なんとかみじん切りに近づけていきます。そしてコンロでは、オムライスをつくっているはずが、なんと卵を茹で始めました。 一体どうなるんでしょう。

コーンと玉ねぎを炒めて、そこにケチャップ、ご飯、カレー粉を投入していきます。ケチャップはきちんと酸味を飛ばすのがポイントだそう。ライスが美味しそうな黄色になっていきます。

炒め終わったライスに砕いたポテトチップスを混ぜ合わせ、お皿に移します。半分に切って盛り付ける予定だったゆで卵が半熟だったり、余ったポテチはとりあえず皿に載せたりと、時間ギリギリになりながらもなんとか仕上げていきます。最後はとろみを残した卵を丁寧にライスにのせて完成です。

料理名『未来!勝利!道標!𝑩𝒐𝒏 𝑨𝒑𝒑𝒆𝒕𝒊𝒕?』

オムライスの卵は鳥の巣、ポテチは勝利への道。その道を茹で卵でつくられたひよこ(=共創デザインの卵である私たち)が歩いていく……というふうに見立てているそう。さらに、食べる人自身の個性を表してほしいという想いから、ケチャップはあえてのセルフスタイル。意味がたくさん込められていて、見た目も可愛いオムライスが完成しました。

3チーム目:びぎな〜ず

最後は、全員が料理初心者だというチーム「びぎな〜ず」。意気込みを聞いてみると……、「料理の味は実力ではなく愛情だということをわからせようと思います」と、なかなか気合いの入ったコメントをいただきました。くじ引き食材はかにかま、枝豆、かぼちゃの3種類。オムライスとはあまり縁のない食材ですが、いったいどうなるのでしょうか。

まず、冷凍の枝豆とかぼちゃを電子レンジで温めていきます。かぼちゃをカットしつつ、手が空いたメンバーはかにかまを割いて卵に混ぜていきます。

枝豆とかぼちゃを混ぜたご飯を炒め、味見をしてみるも「バターの味もしない」と衝撃の発言。初心者チームゆえの苦戦だろうか……。調味料を使い試行錯誤しながら調整して、なんとか美味しいライスができました。

残るは、かにかまを混ぜた卵。フライパンの角をうまく利用し、本人たちいわく「なかトロ(中がトロトロ)」の卵をつくっていきます。

四角いフライパンを利用していくスタイル。

見事、いい塩梅で卵をライスに載せることができました。仕上げに枝豆とケチャップで顔をつくり、愛情を込めて文字を書いたら完成。

料理名『松本T🫶LOVE』

赤、緑、黄色でまとめた、彩り重視のオムライスに! 見た目も卵も工夫されていて、とても初心者とは思えない素晴らしい出来栄えでした。

いざ実食!

すべての調理が終了し、ここで先生がたが登場。各チームにプレゼンしてもらい、さっそく実食していきます。まずはカワウソおむらいちゅの『ケチャップちゃんと焼肉くんの同棲生活♡ 〜in卵焼きハウス〜』。

「お昼食べてきちゃったから入らないかと思ったけど、いけた」とお茶目なひとことも。ケチャップライスは甘くて馴染みのある味で、焼肉のタレは新鮮で意外と合うとのこと。もう少し濃い味でも良かったかも、という厳しいコメントもいただきました。

続いて、吠えろタイガーの『未来!勝利!道標!𝑩𝒐𝒏 𝑨𝒑𝒑𝒆𝒕𝒊𝒕?』。

「(ケチャップを自分でかけてもらうことで)食べる人たちが自分の個性を出すんですよ〜」。「お〜」。

先生がたから思っていたよりも本格的な審査コメントが飛び出るため、テレビ番組みたいだと盛り上がる学生たち。ひとくち食べると、玉ねぎのシャリシャリとポテチのサクサク、ふたつの食感が楽しめます。「カロリーがやばいんじゃないか」と苦笑いも見られましたが、コンセプトも含めた見栄えの良さが好評でした。

最後はびきな〜ずの『松本T🫶LOVE』。

料理名に「ありがとう」と笑う松本先生。

いいコメントがもらえるようにと祈っていたメンバーですが、「ご飯が白いね」と言われて崩れ落ちてしまいます。食べてみると、たしかに白米の部分もありますが、トロトロの卵と混ざった部分は甘くて美味しいとのこと。かにかまを卵に混ぜたのも新しい発想でした。

すべての試食が終わり、松本先生からの総評タイムに。「同じオムライスなのに、それぞれが個性的で美味しかった」と大絶賛。お料理対決なので点数を付けていただきたかったのですが、どのチームも本当に良かったということで、それぞれに賞をいただきました。

共創賞:びぎな〜ず『松本T🫶LOVE』

美しくまとまってるで賞:吠えろタイガー『未来!勝利!道標!𝑩𝒐𝒏 𝑨𝒑𝒑𝒆𝒕𝒊𝒕?』

オリジナリティ賞:カワウソおむらいちゅ『ケチャップちゃんと焼肉くんの同棲生活♡ 〜in卵焼きハウス〜』

後日、再び松本先生にお越しいただいて表彰式を開催。各チームに賞状を授与し、無事に企画は終了しました!

参加してくれた学生はもちろん、参加していない学生も気になって様子を見にきたりと、たくさんの人に楽しんでもらえました。参加者からは、「人に料理を振る舞う楽しさを感じられた」「みんなで料理するの楽しい。またやりたい」という声が聞けて嬉しかったです。今後のキッチンの活躍に期待大です。

この記事を読んで、共創デザイン学科の楽しい雰囲気が伝われば嬉しいです。これから入学する方も、今通っている学生も、ぜひキッチンを使ってお料理してみてください!

今回使った調理器具は、共創デザイン学科の研究室からお借りしました。

おまけ

残ったオムライスと食材は、スタッフとオーディエンスで美味しくいただきました。

残りの食材消費オムライス。

 

本記事は、2年生の授業「コミュニケーション特論II」で制作されました。
指導教員:石橋勝利 株式会社アクシス デザインデベロップメント ディレクター